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日本スピッツ

日本スピッツ

美しい純白の被毛、真っ黒な瞳、明るい表情で愛らしいルックスの日本スピッツ。一般的には「スピッツ」と呼ばれますが、正式名称は「日本スピッツ」です。れっきとした日本犬ですが、柴犬や秋田犬などのいわゆる日本犬とは外見がまるで異なり、日本犬ということを知らなかったという方も多いでしょう。昔の日本スピッツは無駄吠えや噛みつきなど良くないイメージがありましたが、最近は改良によって、飼い主に従順かつ陽気で遊び好きな犬種と言われています。

性格

明朗 活発 社交的 陽気 堅実 従順 繊細 

家族と一緒の時は明るく、好奇心旺盛で社交的な態度ですが、家族以外が無暗に触れたり、他の犬が勢いよく近づくと不快感をあらわにするなど、日本犬特有の気質を持っています。外見は洋犬に見える日本スピッツですが、根底には日本犬の気質を色濃く受け次いでいるので、愛犬の性格を理解し、無理強いをさせずに過ごせるように心がけましょう。朝夕の散歩や気分転換のドッグラン、じゃれ合い遊ぶことのできる犬友達がいると理想的です。陽気で活発な性格ですが、フリスビーやドッグスポーツには不向きで家族と一緒にレジャーやお出かけを楽しみたいタイプです。

身体的特徴

体高より体長がやや長く、真っ白な長毛に覆われています。バランスの良い大きさの頭部に立ち耳で四肢は優雅にすんなりとしていて、飾り毛のあるしっぽを背負っています。                                                        体高 メスオス共に:30~37cm

体重 メスオス共に:5-10kg

被毛 純白一色のみ。

歴史

日本スピッツの起源は、1920年に国内に入ってきた西洋犬と言われています。柴犬や秋田犬といった代表的な日本犬とまるで異なる外見を持つのはこのためです。基礎犬と考えられるのは、外見上の特徴から、中国東北地方から日本に渡来した大型の白いジャーマン・スピッツから派生した白毛種かボルピノ・イタリアーノ(イタリアン・スピッツ)ではないかと推測されています。1921年頃、東京で開催されたドッグショーをきっかけに注目を集め、その後カナダ、アメリカ、オーストラリア、中国の各大陸から輸入され、日本独自の改良繁殖が行われました。そして、第2次世界大戦後の1948年に日本スピッツとして認定を受けました。特有の甲高い鳴き声が敬遠されたり、純白のポメラニアンの登場で存在感が薄れていた時期もありますが、ここ最近は徐々に頭数も増加に向かい、再度日本犬ならではの家族へのまっすぐな愛情が評価され始めています。
 
 

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